青々吉日 TSURUGA WAKASA Autumn&Winter
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自然豊かな山の中の古刹お市の方の次女お初の菩提寺往時の栄華を残す伽藍に出会う若狭神社仏閣巡り若狭一宮て塩や海産物など豊富な食材を都に運び︑都の食文化を支えてきました︒また︑海を渡って往来する人と物資の大陸との玄関口として重要な役割を持つ拠点として存在し︑様々な人や文化が行き交いました︒仏教文化もその一つ︒若狭の各地に神社︑寺院が数多く建立されました︒優れた仏像が数多く伝わっていることが挙げられます︒都に近いこと︑そして若狭湾に面し︑製塩や廻船などで栄えた豊かな地域であり︑中央仏所へ仏像を発注する財力があったことなどがその理由として考えられます︒って異なる表情を作り出している仏像は一見の価値あり︒神聖な神社仏閣を巡る旅に出かけましょう︒若狭は︑古代から﹁御食国﹂とし若狭の仏像の特徴として︑都風のひっそりと佇む本堂や︑時代によ若狭には多くの神社仏閣がありますが︑若狭一宮は古来より格式の高い神社として知られる︑若狭最古の神社です︒若狭彦神社を上社︑若狭姫神社を下社と呼び︑共に海上安全・海幸大漁の守護神として信仰されてきました︒また︑両社とも境本殿・神門・随神門が一直線に配置されているのも特徴︒県の文化財に指定されています︒若狭彦神社若狭彦神社(若狭一宮上社)(若狭一宮上社)若狭姫神社若狭姫神社(若狭一宮下社)(若狭一宮下社)15高成寺小浜市臨済宗の古刹。足利尊氏が諸国に建立した安国寺の一つで、康永3年に火災により焼失するが大高重成が再興。山門や本堂、地蔵堂などの伽藍から往時の繁栄がうかがえます。常高寺小浜市浅井三姉妹の次女・お初(常高院)が、夫・京極高次の菩提を弔うために建立。若狭地方では唯一の花菖蒲の名所で多くの人が鑑賞に訪れます。飯盛寺小浜市飯盛(はんせい)地区の、飯盛(いいもり)山の、飯盛(はんじょう)寺。読み方が全部違います。本堂は国指定重要文化財です。    

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