青々吉日 TSURUGA WAKASA Autumn&Winter
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土御門家と若狭国名田庄祖先を安倍晴明とする土御門家は︑代々陰陽師として朝廷に出仕してきましたが︑応仁の乱︵1467年︶の戦火を避けて︑京都から所領の若狭国名田庄に移り住みました︒この地でも︑陰陽道の主祭神である﹁泰山府君︵たいざんふくん︶﹂を祀り︑ 天文道場を開き︑造歴編纂を続けて90余年︵三代︶の間︑朝廷との近しい関係を保ちつつ︑名田庄に都の文化を注ぎました︒その後︑土御門家が若狭から京都に帰った後も︑土御門家の子孫は暮らし続け︑今も天社土御門神道の星祭りや名越祓い・八朔祭祈祷祭など陰陽道の儀式を受け継いでいます︒天社土御門神道の星祭りは︑奈良時代に中国から伝来し︑朝廷陰陽寮の泰山府君祭として︑陰陽寮の重要な祭祀のひとつとなり︑朝廷内で密やかに伝承され歴代天皇家︑皇族︑貴族さらに歴代幕府将軍家のみに許されました︒現在も数千年にわたる歴史と伝統のもと︑一年の平穏無事を祈り︑汚れを払う儀式が厳かな雰囲気の中執り行われています︒星祭り星祭り    2106

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