青々吉日 TSURUGA WAKASA Autumn&Winter
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御食国(みけつくに)若狭と■街道恵まれた若狭は︑古墳時代には︑宮中の食膳を司る膳臣︵かしわでのおみ︶が治めた国であるといわれ︑﹁御贄︵みにえ︶﹂や﹁御調塩︵ごちょうえん︶﹂を都に納める御食国のひとつでした︒御食国の時代以降も﹁若狭の美物︵うましもの︶﹂を都に運び︑京の食文化を支えてきました︒海の道と都へつながる陸の道が結節する最大の拠点でもあり︑様々な物資や人︑文化の往来により︑街道沿いには港︑城下町︑宿場町が栄えました︒さらには祭礼︑芸能︑仏教文化も農漁村にまで広く伝播し︑独自の発展を遂げており︑全国的に見ても多彩で密度の高い往来文化遺産群日本海に面し︑豊かな自然にまた︑若狭は大陸とつながる25  鯖街道(熊川宿)鯖街道(熊川宿)08

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