青々吉日 TSURUGA WAKASA Autumn&Winter
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若狭街道針畑越ルート周山街道西近江路が形成されました︒﹁鯖街道﹂と呼ばれていますが︑なかでも熊川断層と花折断層の地形を利用して生まれた若狭街道は最大の物流量を誇りました︒また︑軍事上も重要な役割を果たしており︑戦国時代には︑織田信長が豊臣秀吉や徳川家康を引き連れ︑この街道から越前朝倉攻めに向かいました︒後の天下人たちが意気揚々と通った出世街道ともいえる道です︒中継地となった熊川宿では問屋たちが︑小浜の仲買が送り出した大量の物資を馬借や背負に取り次ぎ︑京都などに運ばせました︒一日千頭の牛馬が通ったともいわれる宿場町は馬借や背負で大いに賑わいました︒現在も塗り壁の商家や土蔵など多数の伝統的建造物が残っています︒若狭と都とをつなぐ街道群は︑近世中期以降は︑街道最大の鯖街道の経路鯖なれずし鯖なれずし小鯛のささ漬け小鯛のささ漬け鯖街道ミュージアム鯖街道ミュージアム26小浜京都  

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