対岸に鎮座し︑神功皇后がこの地で腹帯をお着けし皇子の応神天皇を安産したと伝わることから︑安産の神様として崇められてきた神社です︒神功皇后は︑氣比神宮の祭神・仲哀天皇の后であるため︑常宮神社は氣比神宮と一体両部の神社とされ︑常宮神社は氣比の奥宮といわれています︒ 事を祈願し︑無事航海されたとの伝えがあることから︑航海や漁業の守護神としても信仰されています︒祭︵そうのまいりのまつり︶が執り行われます︒氣比神宮の祭神・仲哀天皇を奉安した船神輿が︑船で海を渡り︑神功皇后を祭る常宮神社まで会いに行くというまるで七夕の織姫と彦星を思わせるような︑ロマンチックなお祭りで︑全国的にも珍しい神事です︒鐘﹄が奉納されています︒この鐘の高さは︑1.12m︑口径は66.7cmと大型の梵鐘で︑常宮神社は敦賀湾を挟んで︑氣比神宮の神功皇后が三韓征伐に際して海路の無毎年7月22日には︑敦賀湾を舞台に総参また︑境内の宝物庫には︑国宝﹃朝鮮敦賀城主の大谷吉継が秀吉の命により奉納したものと伝えられています︒作られたのは統一新羅時代︵9世紀︶で︑日本の梵鐘に較べ︑二つの大きな特長があります︒一つは鐘の文様です︒和鐘のように袈裟襷︵けさだすき︶の文様ではなく︑上下の文様帯の間に飛天を画いています︒もう一つは︑竜頭︵りゅうず=鐘の吊り手︶の横に甬︵よう︶または旗指しと呼ばれる筒状の突起がついています︒参拝を済ませたら拝殿へ立ち寄り︑目の前に広がる敦賀湾の絶景を眺め︑心安らかに過ごす︒山々と海の雄大な自然と一体となるひと時も常宮神社の醍醐味です︒安産と子授け常宮神社1597年に敦賀城主の大谷吉継が、朝鮮出兵に際して豊臣秀吉の命で日本に持ち帰って奉納したという言い伝えもあります。総参祭総参祭総参祭総参祭国宝・朝鮮鐘国宝・朝鮮鐘(ちょうせんしょう)(ちょうせんしょう)18拝殿拝殿敦賀湾を一望できる展望スポットとしても有名で元旦は初日の出を拝む人々が訪れます。
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