青々吉日 TSURUGA WAKASA Spring&Summer
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金ヶ崎城跡の中腹にある神社で︑約400本のソメイヨシノがあり︑桜の名所として知られています︒4月には花換まつりが行われます︒男女が﹁花換えましょう﹂と声をかけあい︑お互いの桜の小枝を交換することによって思いを伝えたといわれるロマンチックなお祭りです︒花換まつりは明治の終わり頃に始まったといわれており︑当時は男女交際のきっかけが少なかったため︑たくさんの若者が﹁花換え﹂をしてしあわせを結ぶことを願い︑金崎宮に集まったそうです︒いつしか﹁恋の宮﹂と呼ばれるようになり︑今でも︑しあわせを願う宮として毎年多くの男女が訪れています︒また︑織田信長が朝倉攻めの折︑信長の妹お市は︑信長が浅井・朝倉両軍に挟まれ窮地に陥ったことを知らせるため︑小豆を入れ陣中に届けたといわれています︒それを察した信長は即座に撤退を開始し︑後に近江姉川で浅井・朝倉軍を破ることができたという逸話から︑難関突破を祈願する神社としても知られています︒逸話にちなんで金崎宮で授与されるお守りや絵馬には︑両端を結んだ袋の形をしたものがあり︑難関突破を願い多くの人が訪れます︒     恋の宮金崎宮19金崎宮(かねがさきぐう)金崎宮(かねがさきぐう)05

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