をとり︑450年以上の歴史をもつ祭りです︒7年に一度行われる佐伎治︵さきち︶神社の式年大祭で︑その芸能の多彩さなどから若狭地方最大の祭りともいわれています︒の3区域に分け︑1基当たり100人以上の大勢の男衆が担ぐ神輿が威勢のよさを競い合います︒7日目の夕刻︑祭りはそのクライマックスを迎え︑3基の神輿がぶつかり合い︑その後一転して神輿が静寂の中海に入る﹁足洗い﹂により︑フィナーレを迎えます︒また︑神輿が旅をしている7日間︑町内では太刀振・お田植え・神楽・屋台囃子・子供踊り・子供太鼓・にわかの各種芸能が連日連夜繰広げられます︒われます︒統を持つ大火勢とよばれる勇壮な火の祭典があります︒この大火勢は︑8月14日・15日の2晩続けて行われ︑初日は伊射奈伎︵いざなぎ︶神社へ︑翌日は熊野そのみどころは︑東山︑中ノ山︑西山お盆の頃各地の集落では火祭りが行おおい町福谷では︑300年余りの伝神社へ奉納されます︒種火は京都の愛宕神社からもらってきたものを使います︒高さ約15メートルの桧のさおに5段の横木を付け︑輪状に松明を結んで火をつけ︑5回ほど回して︑火が渦を巻き炎が勢いを増したところで︑これを倒すのがさらに圧巻︒回しては倒し︑起こしては回します︒火の絶えるまで続けられるさまは豪壮華麗で︑大火勢の名前通り︑炎と火の粉が乱れあう火祭りです︒この行事をモチーフにした催しが﹁若狭おおいのスーパー大火勢﹂︒水をかぶった若衆が掛け声を上げながら巨大松明を回し︑勢いよく炎を上げて辺りに火の粉をまき散らす︑豪壮な火祭りです︒主としておおい町の名田庄地域から小浜市の南川流域の集落では︑家内安全・五穀豊穣・集落安全などを祈る﹁松上げ﹂が行われます︒15m~先端に︑モジと呼ばれる竹の籠枠や添え木や藁で作った逆円錐型の火受けを取付け︑河原に立てます︒また︑松を手ごろな大きさに切り束ね︑紐をつけたものをジンと呼び︑そのジンに点火して振り回し︑モジに向けて投げ上げ︑モジに点火することを競います︒次々に投げ上げられる松明の炎が若狭の夏の終わりを彩っています︒こちらも由来については︑火防の神として信仰される愛宕神社への崇拝に端を発するといわれています︒愛宕神社から若狭にかけては︑﹁松上げの道﹂と例えられており︑鯖街道を通じた京都と若狭の関係を示す行事です︒の柱の大火勢(おおがせ)松上げ燃え盛る高さ20メートル、重さ1トンの木の葉形の巨大松明「スーパー大火勢」が豪快に乱舞。松上げ松上げ2625m
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