リフト・ケーブルカーに乗って山頂までたった2分。三方五湖レインボーライン山頂公園は、山々に囲まれた三方五湖の絶景や若狭湾をぐるっと一望できる、奇跡のパノラマスポットです。足湯を楽しみながら絶景を眺めたり、ソファに寝転びながら開放感に浸ったり、楽しみ方はいろいろ。大自然に癒やされて、明日へのエネルギーをチャージしませんか?
今回お話を伺ったのは……
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- 株式会社レインボーライン 総務部長 泉原功さん
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- レインボーライン山頂公園の見どころだけでなく、三方五湖の特徴や、その類いまれな自然環境が生み出す「年稿(ねんこう)」なども説明いただきました。
眼下に五つの湖とはるかに見渡す日本海!
福井県美浜町と若狭町にまたがる5つの湖の総称を「三方五湖」といいます。
- 三方(みかた)湖
- 水月(すいげつ)湖
- 菅(すが)湖
- 久々子(くぐし)湖
- 日向(ひるが)湖
日本海に突き出た岬の内側に、5弁の花びらのように点在する三方五湖を、まるごと眺められるのが県道三方五湖レインボーライン線。その中間点にあるのがレインボーライン山頂公園です。
駐車場に車を止め、リフトやケーブルカーに乗り換えればたった2分で到着。「山頂公園」というだけあって360度の大パノラマが広がり、圧倒的な開放感があります。5つの湖と日本海のダイナミックな景観は、一度来たら忘れられない美しさ!
駐車場に車を止め、リフトやケーブルカーに乗り換えればたった2分で到着。「山頂公園」というだけあって360度の大パノラマが広がり、圧倒的な開放感があります。5つの湖と日本海のダイナミックな景観は、一度来たら忘れられない美しさ!
映えるテラスや広場でチルしよう
梅丈岳(ばいじょうだけ)の山頂につくられたレインボーライン山頂公園には、居心地のいいテラスや広場、カフェが点在。散策してはあちこちで休むことができます。
「現在の形にリニューアルしたのは、令和2年頃です。お客様の年齢層が若くなったと感じます」
と泉原さん。建物のシンプルな色使いが、主役の大自然を引き立てています。
「現在の形にリニューアルしたのは、令和2年頃です。お客様の年齢層が若くなったと感じます」
と泉原さん。建物のシンプルな色使いが、主役の大自然を引き立てています。
“世界”が認めた癒やしの場「絶景 天空の足湯」
美浜テラスにある「絶景 天空の足湯」では、足湯に浸かりながら日本海と三方五湖すべての湖が眺められます。気分はリゾートホテル最上階のジャグジー! COOL JAPAN AWARD 2019も受賞した、世界が認める癒やしの空間です。
「ストッキングで来ちゃった!」という人のために、その上からすっぽり履けるビニールカバーが用意されているのでご安心を。
「ストッキングで来ちゃった!」という人のために、その上からすっぽり履けるビニールカバーが用意されているのでご安心を。
時を忘れて天空に寛ぐ「五湖テラス」
屋外で三方五湖を一望できる特等席が「五湖テラス」。丸いソファに二人でゆったり足を伸ばして寛げます。雲の移ろいや陽光の照らし方で、刻々と変わる湖の表情を見ながら心地よい風に吹かれていると、時を忘れてしまいそう!
木陰でゆらゆら。童心にかえるハンモック広場
若狭テラス近くのハンモック広場は、公園内で唯一、天然の木陰があるところ。日差しが強い日は、ここで一休みするといいかもしれません。二人でゆったりできる大きなハンモックもありますよ。
カフェも併設された中央テラスと茶屋テラス
ダイナミックな日本海を望む中央テラスと茶屋テラスには、それぞれ「山頂カフェなないろ」と「和風カフェ五湖庵」が併設されています。海を眺めながら食べるおだんごやソフトクリームは至福の味わい!
レインボーライン名物のブルーソフトクリーム(左)は、ほんのり塩味がさわやか。レインボーサンデー(右)には、フローズントロピカルフルーツや虹色のもなかがトッピングされています。
木陰に通り抜ける風が心地いい「こもれびテラス」で食べるのもおすすめです。
開運スポットで運気アップ!
山頂公園には運気を引き寄せるスポットも。三方五湖の大自然が、願いを受け止めてくれそうです。
和合神社は縁結びの神様
海の見える和合神社の特徴は「一社両拝」といって、向かい側からもお参りできること。気になる人と二人で来たら、向かい合ってお参りすると縁結びのご利益があるとか!
強運を引き寄せろ! 絶景に向かって「かわらけ投げ」
若狭テラスの1階で「かわらけ(1枚100円)」を購入。願いを書いてから大海原に向かって、かわらけを投げます※。
※「かわらけ」は自然に還る素材でできています。
※「かわらけ」は自然に還る素材でできています。
「どこに入れば願いが叶う」といったルールはありません。世界に向かって自分の願いを宣言し、大自然がそれを受け止めてくれる――。そんな気持ちになれる、開放的なかわらけ投げです。
かわらけ投げができる若狭テラスは2階建て。三方五湖と若狭湾、どちらも一緒に見渡せます。天気が良ければ丹後半島もくっきり! 2階のテラスからは 公園全体もよくわかるので、「次はあちらに行ってみよう!」と周る順番を考えるのもいいですね。
かわらけ投げができる若狭テラスは2階建て。三方五湖と若狭湾、どちらも一緒に見渡せます。天気が良ければ丹後半島もくっきり! 2階のテラスからは 公園全体もよくわかるので、「次はあちらに行ってみよう!」と周る順番を考えるのもいいですね。
三方五湖をもっと楽しむ! 春夏秋冬の魅力とは
季節ごとに移り変わる景色の美しさを楽しめる山頂公園。一度ならず二度、三度と訪れたくなる魅力があります。
春と秋、それぞれ楽しめるバラ園
バラ園では110種600株のバラを栽培していて、春と秋に咲き誇ります。春は一斉に咲くので、華やかな印象になりますね。秋はたくさんの種類が咲くので、違いを鑑賞する楽しみがあります。(泉原さん)
バラをはじめサツキや桜など、季節を彩る花々が競い合うように咲く季節には、ぜひ足を運びたいですね。
紅葉の秋、雪の冬も一興
紅葉もいいですが、おすすめしたいのが冬です。雪が降った後の晴れた日などは、それは美しいですよ。山頂公園はレインボーラインの中にありますので、レインボーラインが閉鎖されない限り開園しています。安心していらしてください。(泉原さん)
類いまれな自然環境を表すレインボーカラー
山頂公園では、強い日差しや突然の雨を避けるために晴雨兼用「レインボー傘」を貸し出しています。そういえば、なぜ「三方五湖レインボーライン山頂公園」という名前なのでしょう?
三方五湖は水質や水深の違いから、それぞれ青色が少しずつ違います。「レインボー」は五湖の5色、そして空と海の青さ、合わせて7色の青を楽しむ場所、という意味です。(泉原さん)
5つの湖に異なる魚種が生息する三方五湖は2009年、ラムサール条約湿地に登録*1されました。また、水月湖の湖底の地層は、45メートルの年縞(ねんこう)として福井県年縞博物館に展示されています。
年縞とは
湖や沼の底に堆積した、縞模様の堆積物のこと。特徴的な縞模様は、1年に1層ずつ形成される堆積物が、長い年月をかけて描き出すもの。季節によって異なるものが堆積するため、白っぽい層と黒っぽい層が交互に形成されて縞模様になる。
福井県では、この7万年分の年縞を展示し、そのすばらしさを広く知っていただくため、2018年9月に福井県年縞博物館を整備しました。
水月湖の年縞は、なんと7万年分!
これほどの年縞は、世界に3つしかないんですよ。水月湖には直接流れ込む河川がないので、湖底がかき乱されることがありません。また、湖底に生物が生息していない、湖底が沈み続けて湖が埋まらない、といった環境が重なって、世界に誇る美しい年縞が形成されるんです。(泉原さん)
また三方五湖地域は2019年「三方五湖の汽水湖沼群漁業システム」と題した農業システムで、農業遺産にも認定*2されました。伝統漁法や漁獲量や漁期の申合せなど、地域全体の取り組みにより、さまざまな生物の多様性が保全されています。
三方五湖のこの美しい環境を、皆でいつまでも守っていきたいです。(泉原さん)
地上や湖上からも三方五湖を満喫してみては
▲浦見川を進む電池推進遊覧船
山頂公園は、まさに「神の目」で三方五湖の美しさをゆったり堪能できる場所。大自然に癒やされた後は、電池推進遊覧船や観光船レイククルーズに乗ったり福井県年縞博物館に立ち寄ったりするのもおすすめです。ぜひ湖上や地上からも三方五湖を満喫してみてください。
若狭湾国定公園 三方五湖レインボーライン山頂公園
住所 | 福井県美浜町、若狭町 |
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利用時間 | 【山頂公園営業時間】
4月1日~11月30日、3月1日~3月31日 9:00~17:00
12月1日~2月28日 9:00~16:30
※閉園30分前に上り最終乗車となります。
【県道三方五湖レインボーライン線通行時間】
8:00~18:00
※閉園30分で前にご入場ください。
※自転車・徒歩は通行できません。
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休館日 | 年中無休(但し12月31日から1月2日を除く)
※保守点検による休館の場合あり
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駐車場台数 | 200台 |
交通アクセス | 舞鶴若狭自動車道 若狭三方ICから車で約20分 |
山頂公園入園料 | 大人(中学生以上)1,000円
小人(小学生)500円
※リフト・ケーブル料金含む
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第1・第2駐車料金 | 普通車 500円
マイクロバス 1,000円
大型バス 2,000円
二輪自動車(原付は除く)500円
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お問い合わせ先 | 株式会社レインボーライン
電話 0770-47-1170
|
URL | http://www.mikatagoko.com/ |
*1 ラムサール条約湿地
湿地としての重要性が国際的な登録基準として定められている「固有な魚類の種や科が相当な割合を支えている湿地」という基準(国際的基準7)と「魚類の重要な食物源であり、または、産卵場、稚魚の生育場」という基準(国際的基準8)に該当する。
https://www.pref.fukui.lg.jp/doc/shizen/mikata-goko/ramsar-mikata-goko.html
湿地としての重要性が国際的な登録基準として定められている「固有な魚類の種や科が相当な割合を支えている湿地」という基準(国際的基準7)と「魚類の重要な食物源であり、または、産卵場、稚魚の生育場」という基準(国際的基準8)に該当する。
https://www.pref.fukui.lg.jp/doc/shizen/mikata-goko/ramsar-mikata-goko.html
*2 日本農業遺産認定
塩分濃度が異なる5つの湖で、400年以上の歴史を有するたたき網漁等の獲りすぎない伝統漁法、漁獲量や漁期の申合せ、相互監視などにより豊富な生物多様性が保全されている。
https://www.maff.go.jp/j/nousin/kantai/giahs_3_181.html
塩分濃度が異なる5つの湖で、400年以上の歴史を有するたたき網漁等の獲りすぎない伝統漁法、漁獲量や漁期の申合せ、相互監視などにより豊富な生物多様性が保全されている。
https://www.maff.go.jp/j/nousin/kantai/giahs_3_181.html