まずは名田庄と安倍晴明の関わりを知ろう
名田庄の里山にたたずむ天社土御門神道本庁
「安倍晴明」は特別な霊力を持っていたの?
安倍晴明は、平安時代の文学『今昔物語』に登場し、霊的な能力を持つ人物として描かれています。現代でも彼を主人公とした小説や野村萬斎主演の映画『陰陽師』で、広く「陰陽師」という存在が知られたのではないでしょうか。(庁長)
「陰陽師(おんみょうじ)」って本当は何をする人?
平安時代、天文学と暦をつかって運勢を導き出し、天皇に対していろいろなことをアドバイスする「陰陽寮(おんみょうりょう)」という役所がありました。そこの職員が「陰陽師」。いわば国家公務員ですね。
安倍晴明も実在の人物で、平安時代中期に陰陽寮で働いていました。おそらく突出した能力があったんでしょう。それで語り継がれるようになったんだと思います。 (庁長)
「安倍家」と「土御門家」とはどんな関係があるの?
安倍晴明の子孫も代々陰陽頭を務めました。やがて14世紀、花園天皇から安倍家の本家に「土御門家」の称号(すぐれたものとしての呼び名)を賜ります。以来、安倍家の本家は土御門家として今に続いているということです。
若狭名田庄(なたしょう)はそのとき、「泰山府君(たいざんふくん)大神を祀るように」と天皇から拝領した領地です。泰山府君大神は、陰陽道にとっての主祭神。安倍晴明はとりわけ泰山府君大神をあつく信仰していたといいます。(庁長)
主祭神「泰山府君」は何を祈願する神様?
泰山府君社
泰山府君大神(太一信仰;たいいつしんこう)は、宇宙の根源(太一)から陰と陽が生まれ、そこから派生した森羅万象を司る、陰陽和合・調律の神様です。わかりやすく言うと、動植物の生命・運命を司り、天災や事故によって受けるわざわいを除き、福禄寿※を授け賜うといわれています。 (庁長)
泰山府君大神を篤く信仰していた安倍晴明は、屋敷(現在の晴明神社)内に社殿を建てましたが、応仁の乱で社殿が焼失します。以来、戦火を逃れた御神璽(おみたま)は、土御門家が代々と守り続け、天和二年(1682年)には霊元天皇から「天社宮」の称号を賜りました。(庁長)
天社土御門神道本庁 本殿
すべての「暦」は名田庄に通じている!?
京都の晴明神社をはじめ、伏見稲荷大社や春日大社、三嶋大社、鞍馬寺、三十三間堂、平安神宮など、日本の多くの社寺では毎年「暦」を出しています。表紙や体裁はそれぞれ異なりますが、暦や運勢は、ここ天社土御門神道本庁の土御門文書編纂所(へんさんじょ※)で作成されたものです。(庁長)
「運勢暦」はどのように読めばいいの?
運勢というのは、あくまで指標の一つ。私たちの使命はいくつかの道を示して差し上げることです。だから、私たちは運勢暦を書くにしても、ご祈祷するときにしても、あまり強く「ああしなさい、こうしなさい」とは言いません。運勢暦を参考にしながら、皆さんは自分で人生を切り開いていってほしいと願っています。(庁長)
歴史ある境内にはパワースポットが!
四神獣が囲む神聖な「天壇」
「茅の輪くぐり」で無病息災を祈願!
ここでしか授かれないお守りからもパワーを
向い柄斗(むかいえと)一生の御守
自分の干支の運勢が悪いときには、相対する干支(向い側)の運勢が良くなります。「向い柄斗(むかいえと)一生の御守」は、自分の干支の運気が下がったときに、向かい側の干支に守ってもらおうというものです。(庁長)
少し旅程をのばしてでも行きたい!ココロのリセットができるかも
陰陽道の五行に基づく五色の吹き流し
陰陽道宗家 天社土御門神道 天社宮
住所 | 福井県おおい町名田庄納田終129-9 |
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交通アクセス | 舞鶴若狭自動車道 小浜ICから車で約40分 |
参拝時間 | 9:00~16:00
※不定休のため相談の際は要予約。外の見学は自由
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お問い合わせフォーム | https://onmyodo.jp/tensha/contact/ |
URL | https://onmyodo.jp/ |