今回お話を伺ったのは……
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- 青葉山麓研究所長 松宮史和さん
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- 合同会社エムアンドエヌ代表社員としてイノシシやシカ・クマなどの獣害に対応する傍ら、高齢化が進む地域農業振興の一環として薬草栽培に取り組み、2023年2月に所長に就任。学校教師の経験も持つ。
圧倒的な開放感! 体の内と外から健康になれる場所
古代から神々の棲む神秘の山として崇められ、パワースポットも点在。その青葉山の高浜町側の登山道入り口にあるのが、青葉山健康長寿の里「ハーバルビレッジ」です。
青葉山のめぐみ「ハーブ」を生かす
青葉山を調査したところ、生薬の原料などになる有用植物が、373種類も自生していることがわかったんです。それがきっかけで、薬草栽培に適した青葉山周辺の環境を生かし、青葉山健康長寿の里「ハーバルビレッジ」として2016年にリニューアルオープンしました。(松宮さん)
自分好みの薬膳茶づくりにトライ!
- 美:美肌・デトックスが気になる方に
- 健:生活習慣病が気になる方に
- 圧:血圧が気になる方に
「美」では、ドクダミ・カワラケツメイ・シソ・クコ葉・ハトムギ・エビスグサの6種類のハーブを調合します。エビスグサとハトムギは、味を飲みやすくするためのベースとなるハーブ。シソにはお腹の調子を整える作用もあります。(東さん)
薬研(やげん)で挽くと、いい香りが立ちのぼる
薬研のカーブに合わせるようにして、左側、右側、と薬研車を動かすとうまくいきますよ。(東さん)
「あっという間の30分!強めに挽かないとなかなか潰れなくて、薬研から種が飛び出てしまうこともありました(笑)。挽いているそばからふんわりハーブの香りに包まれていたので、家に持ち帰って飲むのが楽しみです!」
薬膳茶づくり体験はその場で申し込むこともできますが、説明者が不在のときもあるそう。事前の問合せがおすすめです。
陽光降り注ぐカフェで薬膳茶をいただく
薬膳カレーを食べたら体の芯からポカポカに
ヤマトトウキ は、その根が婦人系の病気に薬効があるとか。薬膳カレーには地上部の葉や茎を調合しています。ミシマサイコには肝機能の向上や美肌への働きが期待できるそうですよ。
「なんだか体がポカポカしてきたかも!」
海も山もある高浜町だから、いろいろなハーブが育つ
有用植物を栽培し、まずは効用が高く医薬品の原料となる根の部分を使って、生薬向けの産業を起こすことを第一としました。
地元で栽培した原料を地元で加工し、安定的に出荷していく。その過程で、生薬としては使えなくても効能のある部分を、ハーブとして二次的に商品化し、青葉山健康長寿の里「ハーバルビレッジ」のように薬膳茶や薬膳カレーに利活用する。
さらに観光にも寄与できれば、地域がもっと活性化していくと考えました。他の分野との連携できるオプション能力、発展性があり、周囲からの期待値も高いです。
「修治(しゅうち)」といって、収穫したものを生薬問屋に卸す前に、洗ったり乾かしたりする作業も請け負って、地元の仕事創生につなげています。(松宮さん)
植物の種類によって、よく育つ環境が異なるんです。高浜町の気候は基本的には薬草栽培に適しているんですが、その中でも、湿気の多い山の土を好むものもあれば、海の近くの砂地だとよく成長するものもある。
青葉山麓研究所は高浜町と連携して、試験的な栽培を繰り返しましたが、それを見極めるのに何年もかかりました。失敗もたくさんして、令和2年くらいから、ようやく栽培方法が確立され、地理的条件に合っている薬草をメインに栽培しています。
高浜町には海も山もあるので、多種多様な薬草を栽培することができる。これは強みですね。こうした栽培方法をマニュアル化・データ化し、どんどん生産者を増やしていこうと思っています。(松宮さん)
インドア派もアウトドア派も、自分の楽しみ方が見つかる
大切にしているのは、地域の人に愛される場所になること。青葉山健康長寿の里「ハーバルビレッジ」を、老若男女の別なく集うにぎわい空間として、これからもたくさんの方に訪れていただきたいです。(松宮さん)
住所 | 福井県大飯郡高浜町中山2-4 |
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営業時間 | 10:00~17:00 |
定休日 | 水曜日 |
駐車場台数 | 44台(駐車場は8:30~利用可) |
交通アクセス | JR小浜線青郷駅から徒歩40分
舞鶴若狭自動車道 大飯高浜ICから車で25分
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料金 | 【薬膳茶づくり体験】
1,000円
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お問い合わせ先 | 青葉山健康長寿の里「ハーバルビレッジ」
TEL:0770-50-9012
FAX:0770-50-9013
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URL | https://www.instagram.com/aobayama_herbalvillage/ |